からあげ

ほらそのあのなんていうか

料理を下手にするAI

電子レンジでの調理が捗ってしょうがありません。
色々レンジで出来るレシピを試しています。
なのでレパートリーは増えました。

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そして、どれも美味しい。
我ながら美味しい。
我ながら天才ではないか。


しかし私は気付いていました。

天才は私ではなくて電子レンジなのではないか。
これらの料理は、この電子レンジがなければ出来ないのではないか。

絶妙な焼き加減や食感だったりは、この電子レンジだから出来ること。
毎回同じ仕上がりになるのは、この電子レンジだからこそ。
そこに私は必要ありません。
天才な私はいませんでした。


なんてことでしょう。

気付けば私の仕事は、AIに取られていたのです。
AIに取られる仕事がこんなところにもあるなんて。


…まあ美味しく出来るからいいとしますか。

そうして私は今日も電子レンジを使った料理を作ります。
それが電子レンジの罠だとしても。