からあげ

ほらそのあのなんていうか

難しかったローストビーフ

ローストビーフを炊飯器で作っていました。

 

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塊肉を焼いてジップロップに入れて、熱湯を入れた炊飯器で保温。
作り方はクックパッドで。

最初の方は上手くいってたんです。
時間も短いし、これはお手軽メニューだ。
あの頃の私はそう思っていました。

しかし、どうもブレ幅が大きい。
火の通りが難しい。
上手くいかない時に限って、多く作ったりするんですよね。
だいたいマーガリンを塗った面が床に落ちるのと同じ確率。

肉の厚さが均一じゃないから、当然と言えば当然なんですが、そこらへんの調整が炊飯器だと難しい。
オーブンだともっと難しい。

そこで、色々調べたんです。
すると、色々と知らなければ幸せだった事実を知ることに。


まず、ローストビーフという調理は温度管理が非常に大切。
肉はある温度を超えると固くなります。
たんぱく質がー、アミノ酸がー、熱によりなんちゃらかんちゃらはググって。
その固くなる温度がシビアで、その線を超えたら固くなります。
まあ、肉焼いてたらわかるよね。
だからといって、低すぎても衛生的にアウトなわけです。


大体、何度ほどになれば良いのか。
好みで上下しますが大体60度あたり。

ここで重要なんですが、この60度は肉の中心温度です。
肉全体が60度でなければいけません。
外周が75度で中心が50度なんて食感的にも衛生的にもアウトです。

薄ければ、サッと茹でてなんて出来るのですがローストビーフは塊肉です。
炊飯器に入れて保温で放置なんて無理な調理法なんです。(放置が無理で管理すれば出来ます。念のため。)


ここで、知りたいのがお湯の温度と肉が同じ温度になるにはどのくらいの時間になるかということ。
参考にしたのは、このブログです。
ここ、難しいことを色々とわかりやすく説明していますので、低温調理をする人は読んでみるのをお勧めします。


今回は厚さが大体5㎝ですので、1時間30分から2時間程度必要です。
えっ?そんなにかかるの?と思ったのは私だけではないはず。

しかもですよ。
それだけでは、ダメなんです。


食中毒予防で調べると、食品衛生法に63度以上で30分の加熱が一定の基準で出てきます。
そこでまたこの人の記事を参考にさせてもらうのですが、その基準に当てはめると、60度だと、なんと1時間11分9秒かかります。

これらのことから、ローストビーフを湯煎で作る場合は、合計で3時間超60度のお湯に浸さなければいけません。

今までのお手軽ローストビーフはなんだったんだ...
そりゃブレますわ。
そして衛生的にも危なかったなんて。
お腹を壊さなかったのは、ラッキーなだけだったかもしれません。
ローストビーフがこんなにも大変な料理だったなんて、知らなければ良かった。


しかし世はクリスマス。
やってやりましたよ。

鍋に火をかけて、火を止めたり着けたりして温度をキープ。
約60度です。
前後5度ぐらいは大目に見て。
ていうかガス火じゃ無理無理。
3時間の戦いは終了しました。
途中コツというか温度の上がり下がりが読めるようになったので、そこまで付きっきりではなかったです。

 

じゃじゃーーん!!

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出来上がりです。

これ凄いです。
ほんと今までのローストビーフはなんだったんだ。

柔らかさが段違いです。
切ってもドリップがあまり出なくジューシーです。
わたしゃ天才か。(違う)

手間かけた甲斐がありました。
これ低温調理器欲しくなります。
さっそくサンタさんにプレゼントの追加をしてみました。


【速報】プレゼントの追加はないそうです。