からあげ

ほらそのあのなんていうか

二度登る馬鹿

13年ぶりに富士山に登ってきました。
13年前は10人以上でワイワイ登り楽しかったですが、9月に入っていたのと弾丸ツアーでの疲れと寒さで御鉢巡りはしませんでした。
あの頃は弾丸ツアーはデフォだったんです(本当です
それでもご来光の美しさは素晴らしく雲海に差し込む光は忘れられません。


13年が過ぎあの頃の仲間はおらず、気付けばひとりで御殿場駅に降りたっていました。
寂しい。

とは思わなかったです。
ソロで山に登りはじめてソロが平気になりました。
多分ディズニーもソロで行けるんじゃないかな。
行かんけど。

 

11時に着いた御殿場駅には、私以外に登山家はいませんでした。

もっと富士山への登山家が多いと予想していましたが、不人気ルート全然いません。
御殿場駅からも遠いし、もう少しバスを増やすとか力を入れてもと思いますが、御殿場ルートはいつでも車で行けるようこのまま不人気でも良い気がします。

 

5合目に着いて高度に慣らすがてら軽食をしたのですが、御殿場は1,450mと低いため意味がなかったかもしれません。
協力金を払い事前登録画面を見せて、登山開始です。

日頃の行いのせいか、この日はあいにくの空模様
登りはじめはチラホラと人がいましたが、すぐに周りは誰もいなくなってしまいました。
谷川岳に比べて圧倒的に人が少ないです。

 

そして雲の中に入り、気付けば白い静寂の世界をひとり登っています。
一寸先は闇というかほんの数m先しか見えません。
自分の息とザッザッと砂を踏む音しかない世界

景色が見れなくつまらない部分もありましたが、これが良かったです。
天気が良いと雄大な富士山を見ながら登るのですが、私が登っているルートは御殿場ルート。
ここの地面は、噴火での軽石が砂みたいになっています。これがやっかいでして、進もうとしても進めないというか滑るんです。
体感的に10歩進んで2歩下がるといったところでしょうか。
なかなか近づかない富士山を見ないおかげで、モチベーションが上手く保てたような気がします。

 

行いが悪いと雨も降ってきます。
山登りを始める際に買ったレインウェアデビューです。
撥水力が違います。
やはり登山には登山用品ですね。軽量ですしコンパクトに畳めます。
出番が多く多用したのですが、13年前と違くゴアテックスのおかげとベンチレーション機能が素晴らしく快適に登れました。

 

6号目で700円のコーラを補給です。
水は2L持って行きましたが、2日でぴったりでした。
水がいつでも買える安心感はありますね。
ここの山小屋は頂上まで距離があるせいか誰もいませんでした。
やはり不人気ルートです。

 

7合5勺目の山小屋に着くと突然晴れ間がでて頂上が見えました。
7合9勺にある今日の泊まり先も見えてます。

御殿場ルートは登っていると自衛隊の砲撃音が聞こえます。
なのでこれもそうなのかな?と思ったのですが雷でした。
7合過ぎると雷も横から聞こえます。
これは崩れそうだね。なんて山小屋の人達が話していたので、急ぎ宿泊小屋に向かいます。

おかげで大きく濡れることなく宿泊予定の山小屋に到着です。
本当はもう1合登ろうかともおもったのですが、天気が悪くなってきたので止めました。
さすが山小屋の人達の予感は的中です。

 

道中はあんなに空いていたのに山小屋は混んでいました。
なんでも満員で身体ひとつ分のスペースが私のスペースとのこと。
予習していたし覚悟はしていたのですが、それでも狭い。
隣が近いのは、やはり気を使います。

 

夜飯はカレーでした。
朝食ともにお米盛り放題のお代わりし放題です。
缶ビールを飲んでいる人は、私以外にひとりだけ。
2本飲もうとして止めました。
高いし

 

夕焼けと山中湖

月と雲海

相変わらず天気は悪く大半は雲の中ですが、こうしてチラチラと良い顔を見せてくれます。
やはり富士山はいいです。

すぐ隣に人がいる環境は快適ではないですし、足音や動きで定期的に起きてしまってましたが予想以上に眠れました。
なんとかなるもんです。


二日目
ご来光を見るために早起きしたところ、豪雨でした。ほんと行い...
準備をしながら待ってましたが止まないので頂上で見るのは諦めます。
他の登山客も頂上に向かう人、諦める人半々でした。
私は13年前とはいえ一度見れているというのもありましたし、何よりソロですので怪我が怖い。

 

朝食を食べると雨が止んだので気を取り直して出発です。
山小屋泊の良いところは荷物を置いて行けるところです。

山小屋からもご来光は見れませんでした。
これで日頃の行いがチャラになってほしいです。

 

1時間ほどで頂上に到着です。
普段絶対に出来ないことなんですが、高揚していたんでしょうね。
知らない人に写真を撮ってもらいました。
すごい私!

13年前には出来なかったお鉢巡りを始めます。


頂上までくると雲もなく雄大で綺麗な景色が広がります。
頑張って頂上まで来た人はご来光が見れたと思います。

最高到達地点3,776m剣ヶ峰です。
写真を撮るのに30分待ちました。
勇気を出して中国の方に写真撮影をお願いしました。
私すごい!

 

思っていた以上にお鉢巡りは楽しかったです。
コースも短いですしお勧めです。
気付けばスマホでバシャバシャ撮ってました。
富士山は本当に雄大です。


一周し終わったので下山して、荷物をピックアップし宝永山に向かいます。
熟睡は出来ない山小屋ですけど、それでも足の疲れはとれます。
こうして宝永山まで足を伸ばせたのも山小屋での一泊があったからだと思います。
決して快適ではないですが富士登山に山小屋泊は必須な気がします。

 

宝永山は富士山で一番最新の噴火で出来た山になります。
富士山の一部って考えてもいいんですかね。

 

宝永山も良い風景でした。
宝永火口は写真では伝わらない迫力です。
ルート的にも無理がないので御殿場ルートを登る際はぜひ寄ることをお薦めします。

しかし、そんな景色も一瞬で雲の中に入り、白い世界になってしまいます。
先ほどまで見ていた雲海に突入です。

 

楽しい楽しい大砂走り
登りで苦しめられた砂地が雪の様です。
ふっかふかで、脛あたりまで潜りこむので膝に衝撃もありません。

飛ぶように降りていく。
この表現は決して大げさではないはず。
登りで3時間以上かかっていた道を50分で駆け抜ける楽しさ。

これを味わいたくて御殿場ルートにしたのですが正解でした。
楽しい!楽しい!!楽しい!!!

 

気付けば楽しい富士山も終わりです。
あっという間に5合目です。
空いている御殿場ルートは最後まで快適でした。

楽しい楽しい2日間でした。
天気に恵まれなかったのでいつかリベンジしたいと思います。
そして、それは13年後ではなくそんなに遠くない未来な気もします。

そうなると大馬鹿ですかねw